エリアの老舗や歴史的なものを訪ねたり、新しい建造物や取り組みなどをご紹介。キーワードは「もっと中原が好きになる!」。

歴史薫る「子母口・千年」 の地を歩く:vol.01 古代の海の面影を訪ねる

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実に久方ぶりのまち歩き企画です。今回は 「子母口・千年コース」 というおよそ7000年前の縄文時代からの歴史を訪ねるルートです。今回は高津区役所まちづくり推進部企画課が発信しているコース情報を採用し、新たに相棒となったTくんと共にスタートです!

計画では子母口住宅前バス停からスタートし、子母口貝塚、蓮乗院、橘樹神社、長屋門、富士見台古墳、たちばな古代の丘緑地、たちばなふれあいの森を経て影向寺でゴールです。3回に分けてご紹介します。

 

最大標高差33m、小さな旅のスタートは住宅地から

 

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スタート地点、子母口住宅前です

ここで予想だにしなかった問題が発覚します。一部では既に浸透している編集H子の超絶方向音痴ぶりを、なんと同行する写真担当Tくんはまったく知らなかったこと。H子は毎回道に関しては人任せということを知らないTくん自身もなんと、驚くべき方向音痴だったのです…。遠足気分が打って変わり、スタート地点のバス停で下車し、双方が双方任せの展開に…。「無理だ…。ゴールできる気がしない…」 。暗雲たちこめる展開です。

 

しばらく右往左往し、なんとか方向だけはつかむと住宅地のなかに畑仕事中の方を発見。ここは生産緑地地区とのこと。

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H子得意の 「見知らぬ人の善意に甘える」 作戦を発動し、畑仕事中の方に 「すみません、貝塚はどちらでしょうか!」 と声をかけ、「延々と上まで上る」 という正解をゲット。いやこれが、予想より結構な上り坂なのですが、今回のまち歩きは最後までこの激しいアップダウンの連続で、最初の洗礼といったところ。ちなみに資料によると、子母口貝塚の標高は25mとのこと。

日ごろ運動不足きわまりないTくんの息があがっています!

 

「あそこじゃない!?あそこだーー!」 駆け出す一行。しかし……。

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勝手な想像で、貝塚に行けば採掘現場のような感じでまじまじとかつての生活を想像させる歴史公園のような見どころがあるのかと思い込んでいたのですが、パネルと目印が立っているのみでした。

で、でも!ほんのちょっとですがリアル貝塚を見ることはできますよ。縄文時代、この辺りは海辺だったそうで 「子母口式土器」 を伴う縄文早期の貝塚は多摩丘陵でもっとも古い貝塚として知られているのだとか。

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次なる目的地、蓮乗院へ。貝塚からは坂道を少しくだっていき、ここから橘樹神社、長屋門はほとんど隣接していると言ってよい道のりです。

蓮乗院到着です。

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寛文12年(1672年) 開創、戦災で焼失し昭和31年に再建されました。平安時代につくられた木造の阿弥陀如来があります。見事だったのはこちら。いかがです?動き出しそうな躍動感!

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この頃にはうっすら陽がさしてきて青空も少し垣間見えました。のどかなまち歩き、次回へ続きます。

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