カスタマイズやDIYなどを凝らして、魅力的な暮らし方を実践している方のノウハウをご紹介します。

【年末年始特集】大掃除からお飾り、正月準備にまつわる豆知識

122601

日ごろ特に「和の伝統」を意識せず過ごしていても、年末年始にはさまざまな観点から日本の風習を意識することが多くなるのではないでしょうか。

健やかに清らかに。年神様をお迎えする準備を整えよう

昔から祖先の霊が田の神や山の神となって、お正月には年神として子孫の繁栄を見守ってくれるのだと考えられてきました。そこで多くの幸に預かるため、年神様をお迎えしてお祝いするさまざまな風習や行事が生まれました。ちなみに「年神様」とは、元旦にそれぞれの家に新年の幸をもたらすために高い山から降りてくる神様のことを呼びます。他に「正月様」「歳徳神(としとくじん)」と呼ばれることも多いそう。“一年の計は元旦にあり” と言いますが、まずは気持ちよく年神様をお迎えするにあたり年末年始の過ごし方をご紹介します。

 

■大掃除、もともとはお清めの意で「すす払い」

家中をきれいにし、心身をも清めてからしめ縄や門松といった正月飾りを施します。現在は「年末大掃除」という認識が一般的ですが、本来は「すす払い」として新年を迎える前のお清めでした。

b207cc9c093fa0a4acb0ddcbfa7ae64b_s

■お飾りはいつ飾るもの?覚えておきたいタブーの日がある!

現在では住宅事情などもあり、本式の門松を飾るご家庭は珍しくなりました。各家庭では略式の門松を飾って正月を迎える場合が一般的となりました。88d58d87195757787d9eaa50c5fc7772_s正月飾りを行う場合、気をつけておきたいのが日の問題。12月13日から28日の間、もしくは30日に飾りますが、厳禁なのは29日と31日。それぞれ「苦」に通じる、31日は「一夜飾り」となり、不吉を忌避する意味でその日には飾らないことになっています。

また、元日~1月7日までとするところや15日までなど、地域によります。

■初詣の起源と大晦日。年神様を迎え、一年の息災を祈る

初詣とは、年の初めに1年間の息災を祈るものですが、大晦日をまたいで0時を挟んで2回お参りすることを江戸時代には “2年参り” と呼んで2年分のご利益があるとされ流行しました。元々は一家の主が氏神の杜にこもって年神様を迎える習わしが起源とされています。次第に大晦日から元旦にお参りすることが一般に根づいていったのです。

■どんど焼きは「小正月」の1月15日に。年神様がお帰りになる日

太陽暦が採用される以前の陰暦では、その年の初めの満月の日を正月としていました。それが1月15日にあたり、今でも「小正月」として重要な正月行事を行う日として残っています。しめ縄や門松など、正月用品を燃やす「どんど焼き」も15日に行われます。この火で焼いた餅を食べると無病息災で過ごせるとされています。また、この火煙とともに年神様がお帰りになるとも言われています。

お正月は、遠く離れて住む家族や親類が集まるときでもあります。年の初めを気持ちよくスタートすることで、幸先の良い年にできますように。

 

出典:株式会社紀文食品All About

Related posts