実に久方ぶりのお散歩特集。今回からTくんとYのすけ2人が行きます。
選んだルートは「岡本かの子をめぐる文学散歩」。2回に分けてレポートします。
岡本かの子という作家を読者の皆さまはご存知ですか?
岡本太郎の母で、数々の文学作品を残した文豪。なんと「二子」に住んでいたのです。
では、かの子の足跡をめぐる旅、スタート!
この行程で歩きます!
旅の始まりは水分補給から。5月だというのに寒い日が続きましたが、今日は夏日。
Yのすけのチョイスでピンクジンジャーエールを買うことに。いい色でしょう?
紅しょうがと書かれていますが、たこ焼きややきそばで食べるあのイメージはありません。
さわやかな程よい酸味と、キレのある炭酸にリピート必須。
JR南部線溝の口駅を降りて、右に曲がり東急田園都市線を目指していたら、青空がちらり。すがすがしいですね。もう夏はすぐそこです。
東急電鉄・溝の口駅に到着です。ここでトラップ発生!
おまんじゅうのお土産屋台があるではありませんか!
食いしん坊なYのすけは、立ち止まってみてしまいます。じゅるり。
目的地は二子新地。大井町線にのってしまうと二子新地を通り越してしまうので注意です。
各駅停車に乗り、数駅。
二子新地に着きました!
うん、程よい人並みで心地いい。
とここで、素敵な東急PRボードを発見。
印象派の絵画のようですね。
駅前にはなんとも素敵な店ができています。
ちょっと寄ってみましょう。
中はかわいい小物でいっぱい。母の日ギフトなどもあり、ここでプレゼントの品を用意したらとても喜ばれそうです。
寄り道もほどほどに、駅に背を向けて多摩川沿いをてくてく3分。
だんだんお店は少なくなり、大きな道路が見えてきます。
トラックが一台、もう一台と過ぎていきます。
おっと。なにやら白いモニュメントのようなものが見えてきました。
行ってみましょう。
神社の鳥居が見えてきました。「二子神社」です。
立派な石の鳥居です。
狛犬が「がおー」と吠えています。いや、吠えているようにみえます。
岡本太郎のモニュメントです。
この碑は地元の有志の方の発意で前衛的な画家・彫刻家の岡本太郎、建築家の丹下健三の協力を得て昭和37年11月に建てられたもので、岡本太郎がモニュメントを製作し、丹下健三が台座と築山を設計したそう。この碑は岡本太郎が、父、岡本一平と母、かの子がこよなく愛したこの地、二子の多摩川のほとりを懐かしみ、本人が「誇り」と命名しました。
また、岡本かの子の業績を讃える文芸評論家・思想家の亀井勝一郎の文を、小説家、川端康成の直筆によって刻んだ碑が「誇り」の横にあります。
川端康成が岡本かの子を思って書いたものとなるとなんだか感慨深いですね。
ひとしきり二子神社を満喫したところで、次の行程へ。目指すはかの子の生家があったという「公園」です。
ここで問題発生。道がわかりません。
二子神社は大山街道の奥、多摩川沿いにあり、公園は大山街道沿いにあります。しかし、大山街道が見えてきません。
歩いてみようと思っていたら、緑発見!公園か!と思ったら「溝の口公園」。
別な公園でした。
TくんとYのすけは持参した地図を見ることに(最初から見ようよ)
セブンイレブンがあるとおりまで出れば、大山街道とあります。
なんとか大山街道まで出たところで、あとは一本道です。
てくてくてくてくと歩きます。
やっと着きました。二子二丁目公園です。それっぽい案内文があります。
公園はさほど広くなく、ここに家があったのかと思うと謎は深まるばかり。
それでも、当時の大貫家のひとびとはここで暮らし、かの子の元にはたくさんの
文豪が来たことでしょう。案内文には兄・雪之助は谷崎潤一郎とも親交が深かった。
とあります。かつて教科書で見たビッグネームが、身近のところにいたと考えると
感動もひとしおです。
今回は、二子は文豪岡本かの子の生まれた土地であったことを紹介し、二子神社、二子二丁目公園と歩いた道のりを写真とともにご紹介させていただきました。
次回は岡本家の菩提寺の話をします。それではみなさま、ごきげんよう。