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新企画 「こちら現場からお伝えしました!」 第1回:ベックス&ベッカーズ

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日々の取材や情報収集のなかで得たネタ(と呼べるのかどうか…) で「こ、これはシェアしたいかもしれない…」 というものがあります。そうしたこぼれ話とも言う舞台裏ネタを自己満足に共有する企画です (笑) 。では早速。

兄弟ブランドなのか?そもそもどう違うのか?あまりにも自然な立ち位置に面食らう

昨年、中原区役所に取材でお邪魔する際のこと。

武蔵小杉駅で降り、なんの気はなしに隣接する 『Becker’s』 でほんの10分程度の時間合わせをしようとしていた私は驚きました。パンチのある脂の匂いが立ち込め、そこは本気のハンバーガーショップだったからです!

「いつも使っている武蔵中原店はごく普通のコーヒーショップなのにココは違うんだなぁ」 と思っていた私は、思わぬ見落としというか勘違いをしていたのです。そう、武蔵中原駅にあるのは 『BECK’S COFFEE SHOP』 であって、歴然と異なる業態のお店だったのです。私はこの事実に軽く衝撃を受けました。なぜって、駅名に武蔵がつく武蔵ゾーンにあって、駅にぴったりと寄り添うように展開されたコーヒーショップがそっくりなのに違うって、これはどんな意図があるのだろう?と。

ちょっとそれぞれ詳しく見てみましょう!

 

駅ナカ・駅チカ出店にはJR系列ゆえ。そして駅と地域ブランドの関係は?

まず 『Becker’s』 は、昭和61年に外食チェーン 『ロイヤルホスト』 を展開するロイヤルが、ファーストフードチェーン店への進出のために立ち上げたという経緯を持ちます。なるほどー、ロイヤル仕込みだからクオリティが高いんだな、と納得。その後がちょっと複雑なのですが、JR東日本レストランに買収されたのち、さらに改組を経てJR東日本フードビジネスのベッカーズ事業部という現在のかたちに落ち着きます。要するにJR系バーガーチェーンということですね。駅構内や隣接地に出店している理由はそこだったのですね~。

メニューも驚くべき攻めっぷりを見せていて、この時季なんと 「鹿肉バーガー」 、ジビエに挑戦しています。

そして手軽なコーヒースタンドの風情漂う 『BECK’S COFFEE SHOP』  ですが、やはりこちらもJR東日本フードビジネスが運営しているJR系。フードではなく飲料中心で、コーヒーはつくり置きをせず注文を受けてから豆を挽くなど本格派です。フードもサンドイッチをはじめ、季節限定のプレートなどいずれも品質を大切にしています。なんといっても季節のサンドが現在、「うにクリームと魚介のサンド」 ですから。

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こちら 「ごろごろ冬野菜とビーフのシチュープレート」 。野菜もとれてデザートもつくのでこの冬気に入ってリピートしまくりました。

 

JRは 「駅ナカ」需要の掘り起こしに注力しており、乗降客という潜在顧客へ 「ついでに買い物」 を誘う仕掛けを先んじて取り組んできました。駅ナカ・駅チカ店舗には、駅に集客力、つまり乗降客数を一定数持っていないと売上が上がらないという宿命があります。だからこそ、地域ブランドの強化により、その駅のポテンシャルを開花させることが出店計画に欠かせない条件と言えます。そういう意味で南武線沿線の 「武蔵」 ゾーンはベックス&ベッカーズがあることから、駅力の高い駅だと言えるのではないでしょうか。

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