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「こちら現場からお伝えしました!」 第6回 :沿線からバズってマスメディアでも話題に。トヨタの攻める求人広告

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エンジニア心をくすぐった 「シリコンバレーより、南武線エリアのエンジニアが欲しい」 。

中原エリアを行き来する人なら、一度はいずれかのパターンの広告を目にしたのでは。

最初は沿線に関連する人たちのSNSで、次いでじわじわとマスメディアにも登場するまでにバズったトヨタの 「攻め」 の求人広告が話題となっています。

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ご存知JR南武線は、川崎市と東京の立川市を結ぶ路線。沿線にはキヤノン、東芝、富士通、NECといった大手電機メーカーが拠点を構えることで知られています。トヨタはこれらのメーカー勤務エンジニアを狙い打った求人広告を展開したのです。ちなみに写真は武蔵新城駅に掲出されたパターンの広告で、改札からエスカレーターを上り切った正面のスペースにドーン!と掲出されていました。これはいやでも、勤務帰りの電車乗降客の目を留めずにはいないはず。案の定、多くの人をザワザワさせることに成功!

自動運転やコネクティッドカー分野が台頭し、もはや自動車業界はIT企業が「競合」へ!

ちなみにトヨタの心にくいのは、微妙に沿線の駅ごとにコピーを変えているところ。やるなぁ…。

えっ!? あの電気機器メーカーにお勤めなんですか! それならぜひ弊社にきませんか≫ というパターンや、≪あの先端メーカーにお勤めなんですか!≫ バージョンも存在していました。

明らかに大手電機メーカーの社員の目に留まるよう仕掛けた求人というトヨタの手段は、ネットでは 「攻め」 のスタンスとして概ね好意的に受け止められています。トヨタと言えば先日、マツダとの間に2015年の包括的提携から一歩進めて相互出資へと踏み切ったニュースが大々的に報じられました。同業の間での相互出資、近年ではトヨタは同業他社との関係構築を深めているばかりか、車載情報システムでGoogleと距離を近づけているなど自動車業界が全体的に大きな転換期を迎えています。

トヨタにおいてはコネクティッドカーの開発に大きな投資をしており、もはや競合が同業だけではない時代。GoogleやAmazonなど、IT大手企業が自動運転の市場に参入するなど、優秀なIT系人材の確保は同社にとっても欠かせない状況にあります。エンジニアの方々も、日本だけでなく 「世界のトヨタ」 がこうした広告を狙い打つほど熱視線を送っているとなれば悪い気はしないはず!

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